日本の臓器移植件数や現状について詳しくご紹介!

日本臓器移植ネットワークのデータによると( https://www.jotnw.or.jp/explanation/07/06/)、日本での実際の臓器移植の件数は400件程度となっています。

また日本の総人口1億2千万人に対して、死後に臓器提供する人は年間100人前後といわれています。この数字は世界の国々と比較したときに、非常に少ない数値となっており、日本では臓器移植を受けられる機会が少ないのが現状です。今回の記事では、他国の臓器移植の件数や、日本での臓器移植件数が少ない要因などを、まとめて解説していきます。

1.臓器移植とは?種類や歴史について解説

臓器移植とは、臓器の機能が低下し、移植することでしか治らない病に侵されている人に、健康な臓器を移植し、健康回復しようとする医療行為のことをいいます。

1-1.臓器移植の種類

一般的な臓器移植の種類は、心臓、肺、肝臓、すい臓、腎臓、小腸などの移植があります。

一般社団法人の日本移植学会によると( http://www.asas.or.jp/jst/general/qa/all/qa2.php )、海外では子宮や顔面、腕などの移植の報告がありますが、その例は非常に稀であり、日本では現時点では行われていません。

1-2.臓器移植はいつからはじまったのか

世界初の臓器移植が行われたのは1963年のアメリカでの肝臓移植と肺移植で、1967年には南アメリカで心臓移植が行われました。日本でも1964年頃に本格的な臓器移植が始まったといわれており、脳死後の臓器提供を可能にする臓器移植法が正式に施行されたのは、1997年10月16日となっています。

1-3.世界の臓器移植提供者数

日本は、アメリカやヨーロッパの諸外国に比べると、臓器の提供件数が少ないといわれていますが、具体的にどのくらいの差があるのかを比較していきたいと思います。

1-4.各国の人口100万人あたりの臓器提供者数

公益社団法人の日本臓器移植ネットワークのデータ( https://www.jotnw.or.jp/explanation/07/06/)をもとに、各国の人口100万人あたりの臓器提供者数を見てみると、日本0.77、韓国8.66、アメリカ33.32、イギリス23.35、フランス26.84となっています。周りの先進国と比べると、日本の臓器提供者数は非常に少ないということがわかります。

2.日本の臓器臓植提供者数が少ない要因

1997年に臓器移植法が成立してから約20年が経ちましたが、日本では臓器提供者数が少なく臓器移植を受けることが難しいのが現状です。

2-1.要因①医療不信

日本で初めて、臓器移植を受けた患者は残念ながら83日目に亡くなられ、その前後のドナーの脳死判定や移植適応をめぐる問題が指摘されるという事件がありました。

この事件が招いた医療不信が、日本の移植医療を停滞させてしまった大きな要因であると考えられています。

2-2.要因②臓器移植に対応できる病院数

さらにもう一つの要因として考えられるのは、臓器提供の体制が整っている病院が増えていない現状があります。

2017年3月末の時点では435施設、2年後の3月末の時点でも441施設となかなか増えていないという、現実があります。

3.まとめ

日本での臓器提供者数は非常に少なく、過去の医療事件や、対応可能な施設が少ないという現実から、臓器移植を受けることが難しくなっています。

国全体もそうですが、国民ひとりひとりが臓器移植についての理解や、臓器提供の意思表示していく事が大切です。