臓器移植はドナー探しから・手術に至るまでの一般的な流れを解説

病気の状況によっては、臓器移植手術をしなければ完治できないケースもあります。この場合、臓器提供してくれるドナーを見つけなければなりません。そこでここではドナー探しから臓器移植手術に至る流れについてみていきます。

ドナーの探し方

移植手術をするには、臓器を提供してくれるドナーを見つけなければなりません。家族からの提供もあれば、脳死状態のドナーの提供を受ける2種類があります。

家族からの提供

ドナーとして家族や親戚からの臓器提供という方法があります。例えば腎臓であればそれぞれ2つありますから、家族から1つ提供を受ける方法もあります。腎臓が1つになったとしても、日常生活に支障はありません。ただし適用できるかどうかはわかりません。場合によっては拒絶反応が起きる危険性があり、その場合臓器の提供は受けられません。

脳死患者からの提供

家族で臓器の提供が受けられない、心臓など1人に1つしかない臓器の移植手術を受けるには脳死状態になった患者のものを移植することになります。通常脳死判定は2回実施され、いずれも脳死状態と判断されれば、その患者は死亡したことになります。その患者が移植を希望する場合、移植を受けることが可能になります。

移植手術の流れ

ドナーが見つかれば、速やかに移植手術が進められます。ドナーから所定の臓器を取り出し、患者に移植する流れで進めていきます。

臓器の摘出

ドナーが見つかった、脳死判定された患者が出たら、速やかに摘出手術が実施されます。部位によって異なりますが、だいたい摘出手術には3~5時間程度かかります。摘出手術と移植手術を行う医療機関が異なる場合ももちろんあります。この場合、臓器が摘出され次第、速やかに移植を行い医療機関に運搬されます。ちなみに摘出したドナーについては、体を縫い合わせて手術跡がわからないように清潔なガーゼを当てるなどの処置を行います。目の摘出手術の際には、義眼を入れてくれます。

移植手術

移植される臓器が届けられ次第、速やかに移植手術が実施されます。臓器を入れ、血管など必要な箇所を縫い合わせていきます。手術後、しばらく経過観察が行われます。もしかすると拒絶反応が起きたり、移植した臓器が正常に機能していなかったりすることもあり得ます。このような異常が起きていないか、モニタリングを実施します。もし当面様子を見て問題がなければ、晴れて退院という流れです。

まとめ

特に脳死患者がドナーになる移植手術の場合、いつ臓器提供されるかわかりません。その日急に移植手術を行うことありえます。いつ移植手術のスケジュールが決まってもいいように、移植を受ける際には心の準備をしておきましょう。特に体調管理をしっかり行って、移植手術に耐えられる体力を維持し続けましょう。またもしかすると自分が臓器のドナーになることもあるかもしれません。そうなったときのために平時から家族と話し合いをするのもおすすめです。そうすれば、自分に何かあったとき家族が当人に変わって意思表示も円滑にできるからです。